【相続人調査時の注意点 第1回 4つのポイント】プロでも誤る可能性も…

愛知県犬山市の司法書士 丹羽一樹です。
「相続人の調査」とは、被相続人(亡くなった方のこと)の相続人に該当する者を確認することです。
【詳しくはこちらのブログ投稿を確認】
収集した戸籍謄本等を読み込んで、被相続人の相続人を見つけ出します。
相続人が亡くなっていれば、さらにその相続人の相続人も見つけ出します。
何十年も前に亡くなった被相続人の相続関係説明図(被相続人と相続人の関係を図解したもの)に登場する人物は、広範囲に及びます。
(伝わる方が限定されるかもしれませんが)このようなケースの相続関係説明図は、イメージとしては、サッカーの天皇杯のトーナメント表のような図となります。
専門家であれば、通常は相続関係を誤解するようなことはないのですが、このような広範囲に及ぶようなときは、ついつい誤りそうになるポイントが有ります。
要約すると以下のとおりです。
①兄弟姉妹相続の場合、被相続人の直系尊属が先に死亡しているか確認できているか(被相続人の直系卑属はいない前提)
②代襲相続を追っているのか、数次相続を追っているのか
③被相続人の兄弟姉妹の代襲相続は、その兄弟姉妹の子まで
④被相続人の養子の代襲相続について、ルールを抑えているか
上記ポイントは、専門家の方であればピンと来るかもしれませんが、普段馴染みのない方は、よく分からないかもしれません。
①~④に関して、それぞれ解説のための記事を改めて投稿させていただきますので、今回は頭の片隅に入れていただくだけで問題ございません。
このように、相続関係のルールは意外と奥深いですので、お悩みのある方は是非お気軽にお問合せください。