司法書士実務において、目に見えない“不安要素”とは?

不安

愛知県犬山市/名古屋市丸の内 の司法書士 丹羽一樹です。

日々司法書士として実務をしていると、不動産業者やその他の取引先、エンドのお客様など、実に多くの方と関わります。
そのため、場合によっては、登記手続の複雑さより、「人の態度・反応」が不安要素になることが正直ございます。

たとえば、こちらが登記の手続上どうしても必要なことに触れると、
残念ながら、
「そんな面倒くさいことを言われたくない」という態度や、
「“いつも”(本当に“いつも”と同じなのかはさておき)はこうしてますけど……」といった反応をされることもあります。
こちらが余計なことを言っているかのように扱われる場面は少なくありません。
そういう態度・反応には、本音・人柄が透けて見えます。

経験を積めば慣れることかと思いきや、
15年以上続けていくうちに、
むしろ「なぜこんな態度・反応になるのか…」と考え込むことは増えている気がします。

「仕事だから…」と自分に言い聞かせながらも、
内心では「これは我慢以外の何ものでもない」「冷静さを装うことが本当に正解なのか…」と思うこともあります。
このテーマは、どれだけ経験を積んでもなお、課題として頭を悩ませ続けるものです。

「法的感覚」と「現場の感覚」のズレ、その対応策

不動産取引に限らず、登記の現場では「法的感覚」と「現場の感覚」とのズレが頻繁に起こります。
そのズレがトラブルの芽になることは少なくありません。

司法書士として私ができることは、
そのズレを最小限に抑えるため
「事実の確認」
「こまめな情報共有」
「相手に伝わる言葉選び」
を意識すること。
どれも基本的なことですが、そこに尽きる気がします。

「対応力」は何かと考える

世の中には、耳を傾けることよりも、自分の自信を優先させる人も少なくなく、
そういう人に出会うたびに、「ああ、天気みたいなものか…」と思うより他ありません。
ただ、嵐には巻き込まれないよう立ち位置を保ち続けること――それが、求められる“対応力”かもしれません。

「対応力」とは “折れること”でも“押し返すこと”でもなく、
相手の態度に引きずられず、何が起きているのかを一歩引いて見られるかどうか――

日々これを積み重ねることが、対応力を上げる近道なのかもしれません。

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